〜小谷苑排泄メソッド 実践編〜
簡単排泄データアセスメント方法
個々のコンピューター入力した情報データ | *個々のアウター使用時間・枚数 *個々の時間帯での使用パッドの種類の吸収量とのデータ分析 (小谷苑パッドデータ分析法) |
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トータルデータ分析・評価を実施 | 短時間入力で、沢山の情報が得られ、職員一同が納得な「科学的根拠(エビデンス)」がある「排泄プラン作成」が実現可能です!!プランの実績確認と結果が楽しみになりますよ〜!! 利用者の方の排泄の精神的負担の軽減に役立ちます。 |
私がこのアセスメントメソッドに至った経緯や排泄に関する考え方は、エッセイ「不思議な 不思議な おむつちゃん」に書いてあります。是非一読をして、明日の排泄プランに頑張れるエネルギーを・・・!!
2.多尿で ADL 低下利用者のカバー使用編
S 氏:女性、認知症、歩行不可であったが、尿便意不確実でのトイレ誘導であった。令和元年 12 月認知機能低下の行動で転倒、右大腿骨骨折。その後
カバー使用に変更。 現在 B2−Ⅲa
アウター カバータイプ M サイズ
排泄介助時間及び使用パッド(cc):5 時 900cc/9 時 900cc/14 時 900cc/
20 時 900cc 合計 3600cc/日
ADL 低下の多尿利用者のカバー使用の排泄プラン経過
令和2年4月総合データ実績
通常の方より尿吸収量が多いパッドを使用しているのに・・・?
更衣やカバーの回数が・・・。
みどりさん、何か思い当たる事は?
カバーサイズもOK ですし、特に更衣に至る原因は見当たりませんが・・・
ただ尿量が多いですが、しばらく様子観察で・・・
4月のカバー交換の実績
5月中旬までのデータも、4 月と変わらず…
更衣も相変わらずあります
パッドの汚染状況を見ると5 時の汚染がほぼ全面汚染なので、夜間にもう1 回おむつ交換を追加しますか?
夜間に、もう1 回おむつ交換を追加?
20 時交換後から早朝5 時の間の交換は…
深夜の交換ですよね?
安眠の妨げになるので…
尿吸収量のアップで対応してみましょう
それで、ダメな時には、深夜交換を考える事にしましょう!!
4 月のデータで5 月経過観察としましたが更衣もカバー交換の回数も減らないので、排泄カンファレンスで夜間の使用パッドの尿吸収量を900cc から1100cc のパッドに5 月25 日から変更。
その結果、一目瞭然期待していた効果が!!
令和2年5月総合データ実績
令和2年6月総合データ実績
たった200cc の吸収量の違いで、こんなに違うのは驚き〜!!
利用者さんも、更衣となると精神的ストレスを感じられますので、介護される側・介護する側のどちらにも良い結果で、ハッピ〜!!
参考までに 5 月〜6 月のカバー交換のデータを参照
5 月のカバー交換実績
カバーアセスメント<5 月1 日〜25 日> | 入浴時交換3 回、5 時2回 、9 時2 回、14 時1 回、20 時1回交換。強いて⾔えば、夜間〜早朝が時間傾向、多尿傾向である |
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プラン変更後のアセスメン<5 月25 日〜30 日> | 20 時交換1 回(14 時の排泄ケアの使用パッドからの汚染)でプラン変更後、5 時のカバー交換は、防げている |
S 氏 令和2年4月〜7月の全使用アイテム実績
5月下旬のプラン変更後、驚きの更衣ゼロ!!
7月は若干カバー交換回数が増えていますが、とても満足なデータで変更プランが良かったです〜
使用アイテムのデータ実績を見る事で、自分たちのプランが科学的根拠に基づいていると実感できます。
職員の合意形成も簡単です。
職員間の意見の相違が無く職場の雰囲気も良いと思いますよ〜