不思議な 不思議な おむつちゃん

不思議な不思議なおむつちゃん

〜誰も知らないおむつの世界〜

「小谷苑 排泄アセスメント」

ある利用者さんの11月のカバーM の使用枚数が、15枚の時点では、
様子観察と考えていましたが、12月の使用枚数が28枚となり、12月下旬に
データアセスメント開始し、プラン変更実施。
 

カバーM の内訳

 

11 月 12 月 1 月 2 月

各アイテムごとの集計数が、数秒で表示されます。
各階の使用アイテムの使用枚数から、その階の使用傾向が判ります。
使用予測が簡単に出来、「おむつ」発注も、納品の前月中旬に1か月まとめて出来ます。
非常に効率よい「おむつ管理」が実施できています。

データ入力した皆は・・・
 

「パソコン入力のポイント」

パソコン入力が上手くいくポイントは、

 
ポイント1、使用アイテムの種類を厳選
*なるべく使用アイテムの種類を少なくする理由:使用アイテムの使用間違いやアイテム入力の間違いを少なく
⇒排泄アセスメントの精度を高く保つ(排泄アセスメントの正確度)

*使用アイテム種類が少ないと「おむつ管理」も簡単

*使用アイテムは、高品質な製品を選定(データの信ぴょう性の担保)

ポイント 2、欲張らない情報項目―Simple is best―
*個人名・使用アイテム種類・時間・汚染状況(記号化)

*ブリストール便スケールは、51 ページ参照

 
ポイント3、適切な排泄ケア時間

「トップシークレット」

施設サイドは、頻回の排泄ケアを提供する事が、良い排泄サービスと考えがちですが、もしもあなたが、排泄ケアを受けるサイドなら…
気持ちは…?
利用者さんの気持ちは…「頻回な排泄ケアを受けるのは嫌なこと…やさしさの押し売り」なのでは…?
私の知っている紙パンツをはいている2歳の男の子が、うんちをする時、必ずカーテンの裏側に隠れます。お⺟さんが男の子を探してカーテンを開こうとすると「開けないで! あっちに行っていて〜!!」と叫びます。
紙パンツに、うんちをするのなら、お⺟さんは、「トイレに行ける…?」と考えますよねぇ〜。2歳の男の子には、排泄の段階があるのでしょう。
お⺟さんに向かって「開けないで! あっちに行っていて〜!!」と叫ぶ男の子の気持ちは、「今、うんちをしているから、誰にも邪魔されたくない〜!!」( ^ω^)・・・彼のプライバシーなのでしょう…。
 

2歳の子供でさえ、排泄はトップシークレットな行動なのです。子供から〜高齢者までみんな「排泄はトップシークレットな行動」だと考えると私たち介護現場の職員としての排泄ケアがどうあるべきか… のヒントになると思います。
適切な時間設定とケア回数を考える機会なのでは?
今の最高品質の「おむつ」を使い、排泄が利用者さんの心の負担にならない様に「排泄の自立」に向かわれる気持ちになれる様な「排泄プラン」を考えるのがプロの仕事だと考えます。

「仕方がない事」

3 歳の男の子が、トレーニングパンツを履いて、「トイレトレーニング」をしていた時期、男の子がテレビの子供番組に夢中になり、トイレに行くタイミングを逃し…走ってトイレに行きましたが、残念ながらトイレの前で「お漏らし」!!
男の子が、トイレの前で大泣き。男の子の気持ちは、「僕はもう、うまく出来るはずなのに、失敗してしまった!!」と悔し涙。
泣き声を聞いたおばあちゃんが「テレビばかり見ているから…」と男の子を怒りました。男の子は、ますます大声で泣き叫び、おばあちゃんは、後始末をしながら「もう少し早くトイレに行けば…」とその場は、険悪な空気が…。
その時、男の子のすぐ上の 5 歳のお姉ちゃんが泣き声につられてトイレの前に来て、全てを了解し、ぽつりと一言「仕方がない事」と!!

「仕方がない事」の意味は、3 歳の男の子には、「あなたは、まだトイレトレーニング中なのだから、失敗もあるから仕方がない事よ〜そんなに泣かないで〜」
また、おばあちゃんには、「まだトイレトレーニング中なのだから、仕方がない事よ〜、おばあちゃんそんなに怒らないで〜!」と…。
介護現場の職員や在宅で介護をしている方々は、排泄の失敗の場面に遭遇したら 5 歳のお姉ちゃんの一言「仕方がない事」を、思い出して下さい。
心穏やかに余裕を持って、排泄のお世話が出来る気持ちを保つ一言として
「仕方がない事」と受け止め、次回は介護を受ける方々が失敗をされない様な誘導方法を工夫し、双方が心地よい排泄に向けての気持ちになる様に…。

おむつ代

大多数の皆さんは、排泄ケアに係る経費は、おむつ代と考えがちですが、排泄ケアを行う職員の労働時間経費が一番の経費です。(在宅では家族の在宅時間制限を受けるおむつ交換をする人の労働)
そこで、経費的考え方をすると、排泄の汚染による更衣や寝具の交換等の時間や回数を減らす事が、最大の経費削減になります。
最終的には「介護される側、介護する側」の双方のストレスを軽減するアセスメントが大切だと考えます。