不思議な 不思議な おむつちゃん

不思議な不思議なおむつちゃん

〜誰も知らないおむつの世界〜

“おむつ”の出会い

3歳の女の子が、スーパーマーケットのレジの所で、「お願いします〜!!」とカードを出しました。その光景を見ていたお客さんが、その可愛い行動に
「おりこうさんね〜」と声をかけると、3歳の女の子の返答が( ^ω^)・・・「まだ、紙パンだけどね〜!」レジの周りは、皆、笑顔!
3歳の子供の心理は、『ほめてくださって、ありがとうございます!しかしながら私は、残念ながらまだ「おしっこ」の自立していませんので〜。』と謙遜です。
3歳にして謙遜⁉
排泄の自立は、3歳の子供にも大切な事柄として意識されます。自我が目覚め、初めての難関です。

赤ちゃんの時代は、カバータイプの紙おむつ⇒歩ける様になって、紙パンツ
⇒紙パンツで排泄自立に向けたトイレトレーニング⇒排泄自立でめでたく
紙パンツ卒業。
しかしながら、人生最終章に近くなると、老化による衰えで、まるで子供時代の逆タイムマシンの様な工程で、排泄の衰えが進行します。
大部分の高齢者は、そこで、非常に落胆したり、逆に怒りを感じたり・・・
様々な精神的な葛藤にさいなまれますが、今の大人の「おむつ」は、劇的な進歩を遂げ、素晴らしい「おむつ」の機能を有しています。
今の大人の「おむつ」の現状を考えると、3歳の女の子の様に「紙パンだけど・・機能的に優れているから、気にしない〜!!」と言い放たれる時代が来ています。
心の持ち方を、少し変えるだけ!
3歳の子供と同じ気持ちになれば、老化も受け入れられるのでは・・・?

スーパーマーケットに行っても、誰が紙パンをはいているか・・なんって分からないから( ^ω^)・・、楽しく買い物をして、美味しものを食べたりして人生を楽しむ方が、有意義です。残り少ない時間を大切に生きる事が
人間としての役割だと・・・。
高齢者の方や介護をする家族の皆様へ!
「おむつ」等を使う事は、老化の節理「自然のながれ」
「おむつ」を使わないといけなくなった時、悲しむのでなく、よくもここまで⻑生きが出来た事に感謝。 若くして亡くなった人の気持ちになれば・・・、
前向きに生きる覚悟を決めて、現在の機能性、高品質な「おむつ」を使って、Have a Try !! どこまで生きられるのか・・?


平成初期の「おむつ」の事情は?

平成初め、子供の「おむつ」は、すでに紙おむつ・紙パンツでした。
平成時代、大人の「おむつ」は、劇的な進歩をとげましたが、30年前の平成初期の時代、高齢者の「おむつ」は、「布おむつ」とナイロン製のおむつカバーでした。
大人のおしっこを、布で吸い取る・・・当然漏れたり、尿臭もひどく、介護現場は、⽇に7〜9回のおむつ交換とおむつカバーの洗濯に追われていました。
布おむつは、リース会社のレンタルおむつでしたが、便は、有形の便を取り除き、軽く余洗いしてからリース会社へ返却と・・・
数年後、薄い小さな尿取りパッドが販売されましたが、今のパッドと比べると格段の差がありました。
当時、介護現場から「大人にも、子供の様な紙パンツがないでしょうか?」と…おむつ会社にこの質問をしたら「大人の尿の重さを紙パンツで保つことが、なかなか難しいので・・・」
もしも、当時紙パンツがあったなら( ^ω^)・・・こういう想像を…
これが「平成初期のおむつ事情」でした。

「令和のリハビリパンツ」

研修会場に、全⾝⿊タイツ姿にリハビリパンツをはいて、登場!!
弱そうな「プロレスラー」スタイル( ^ω^)・・・
彼の話が…月に何度も商品カタログ愛読の私が知らないことばかり!!
リハビリパンツのウエスト部分の数種類の「テンション(張力)」が違うゴムのウエスト廻り部分があり、座っている時、立っている時、ベッドで横になっている時の、おなかのぷにゅぷにゅ筋肉にジャストフィットする様な作りになっている〜〜〜構造らしいです。
そこで、私たちが利用者さんに使っているリハビリパンツのウエスト部分の
ゴムを数えたら、ゴムの数が、なんと18 本でした!!
加えてはき方にも「こつ」があるらしいです。まずはく前に、両手をリハビリパンツの足が入る部分に入れて、リハビリパンツを広げる動作を…「これからはきますよ〜」と事前準備。 何のために?
ジャストフィットを機能さすため。
さらに、はいた後にゴム部上部を5 ㎝位外側に折り返し、リハビリパンツの
*内部のパッドを肌に密着させ、折り返したゴム部上部を元通りに戻します。
リハビリパンツを交換する時も、両サイドのゴム部が、以前に比べて簡単に
破れる様になっていて、衝撃を受けました。こんなに、リハビリパンツが進化している〜!!

「パッド」の話

現在パッドの種類も様々な状況に合わせる様に驚くべき進化をしています。
臭い、漏れ防止、装着感、蒸れ防止、尿の逆戻り防止、
パッドのサイズ(特に⻑さ)等など…
私たちは、高品質なパッドが発売されてから、利用者さんの夜間安眠を考えて、基本的には、真夜中のおむつ交換を中止しています。
もう一つの理由として、認知症等の人を夜中に起こしてしまうと、その後の睡眠リズムが狂ってしまいます。
排泄ケアをする職員が、「早朝、カバータイプの汚染はなく、尿でパンパンになったパッドを手にすると、なぜか嬉しくなると…」( ^ω^)・・・
平成初期のパッドとは比べ物にならない進歩です。

「利用者さんのおしっこの心配&失敗しないためのケアを、あなたならどうする〜?」

排泄の状況を知るために、膀胱の尿量測定等様々なツールがありますが一般的ではありません。「パッドの使用種類・交換時の情報」は、家庭でも施設でもどこでも、簡易で利用者の排泄の特徴がよく把握できます。
本当に「パッド」の汚染状況で、排泄のおおよその全貌が明らかになります。
私は、「使用後のパッドの状況」を知る事が大切だと考えます。家庭介護では、排泄のお世話が大変です。
介護者は「イライラしたり」「怒り声を出したり」非常なストレスを感じながら排泄のお世話をなさっていると思いますが、「おむつ」の記録をされたら、徐々に、排泄の傾向が判るようになります。おむつ⽇記を書くと考えると大変面倒だと感じますが、「おむつメモ」で良いのです。
毎⽇メモしていくうちに、排泄の特徴が徐々にわかってきます。
メモは、ダラダラとメモするのではなく、短時間で簡単に出来るメモが⻑続きします。

おむつ交換メモ

『失敗は成功の基』

おむつの使用者全員の24時間・365⽇の情報が、排泄のバロメーターに成ると考えます。
特に「パッド尿吸収量」に着目!! 「尿吸収量」を「インディケーター(指針)」として排泄アセスメントが出来るのでは・・・?
排泄のバロメーターとして「パッド」のサイズ・性能・尿吸収量を考えて使えば今の高品質なパッドは、よい結果が得られます。
10 数年その考えで、コンピュータデータを使い実施しています。
パッドのアセスメント(分析)では、「裏切らないアセスメント結果」が出ます。
私は、驚異のパッドの進化に魅了されました!!
平成初期、エアマット設置をしても、ポケット状の褥瘡(床ずれ)が発症して褥瘡処置をしていました。
近年、ターミナル期の利用者さんの褥瘡が、激減しています。
考えられるのは、栄養補助食品の進歩と「おむつ」の進歩で褥瘡の発症が減少したのかなぁ〜と考えます。踵部の褥瘡は、まれにみられますが、臀部腰部褥瘡の発生がほとんどなく、パッドの進歩で、最後まで臀部腰部褥瘡の発症なく過ごされています。本当に驚きです。

「おむつ」の管理

ある⽇突然に、あなたに、施設での「おむつ」管理を任されたら・・・。
あなたならどうする?
「おむつ」は、施設で使っている物品であるけれども・・・いったいどの様に管理を??? 前任者は、寿退社で、引継ぎもおおざっぱで、「必要な時に必要な量を配布したらよいです〜!」と言い残して退社!!

前任者の在庫管理ノートを、解読する時間的余裕もなく、
「おむつ管理」の仕事スタート。

まず最初にした事は、
  1. 正しい在庫数の把握(種類と数量)
  2. 各部署に各種類の物品をどの位配布をするか?
  3. 配布曜⽇決定
  4. 各部署に様々な必要な「おむつ」配布
  5. 配布後、在庫管理ノートに種類と配布数を記帳
  6. 種類別在庫数を確認実施 (在庫数が正しいかの確認)
  7. 各部署の使用物品の把握(ADL 等で各部署の特徴が異なるため)
  8. 使用実績から、1か月の使用予測を把握して、次月のおむつの発注

*1〜6の管理で、おおまかな流れを決めて、「おむつ管理」をしながら、7の様々な使用物品の把握に努め、8欠品の無い様に発注する。

「おむつ管理」は、事務室で出来ますが、「おむつ管理」の上級を目指すには・・・
7の使用アイテムの特徴等を知る事が大切だと考えました。

  • ステップ1…「おむつ」の勉強。おむつメーカーの物品カタログ誌を、徹底的に読み込み!! メーカーのアピールポイント満載!!
  • ステップ2…当然、おむつ管理していると沢山の疑問が…「いったい、誰が、どの様な物品を、いつ、どれだけ使っているのだろうか?」
  • ステップ3…おむつ情報収集を、「どの様にしたら…⁇ 」個々の使用物品を「色ビー玉」「コイン」「正の字」カウント?といろいろと考えましたが、集計に時間がかかる〜…。簡単で⻑続きするためには…?と考えました。私が使っている記録システムソフトの中をくまなく検索して、ソフト会社が、意図としていない使い方を思いつきました。素晴らしく私の意図としている目的にピッタリ‼

余談ですが、その当時、事務室から施設のゴミステーションが見えました。週2 回ゴミ回収車がやってきますが、施設のゴミは、ほとんどが使用済みの使い捨て「おむつ」の山でした。
地球環境を考えると、使用済みの使い捨て「おむつ」をどうにかしなければと…。 私の究極の結論は‼

ステップ3…おむつ情報収集を、「どの様にしたら…⁇ 」
個々の使用物品を「色ビー玉」「コイン」「正の字」カウント?
といろいろと考えましたが、集計に時間がかかる〜…。
簡単で⻑続きするためには…?と考えました。
私が使っている記録システムソフトの中をくまなく検索して、
ソフト会社が、意図としていない使い方を思いつきました。
素晴らしく私の意図としている目的にピッタリ‼

パソコンを使うこと!! Good idea( ^ω^)・・・

入力するスタッフへの働きかけ

入力するスタッフの受け止め方は、千差万別…
ステップ4…情報活用方法、たくさんあります。

情報分析⇒目的を明確にして
「データを使って何をしたいのか」
「自分の知りたいこと」を意識する。

ステップ5…何をするかで、どの情報を使うのか?

    • 情報活用方法を決める
    • ゴールは、「おむつ」1 枚 1 枚全ての「おむつ管理」です。
    • 全ての使用物品のパソコン入力情報
    • ⇒みんなでパソコン入力操作するだけ!!